2008年07月25日

日本復活宣言 “日はまた昇る”

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いま“日はまた昇る”という本が人気を集めている。かの、ヘミングウェーの「日はまた昇る」ではない。16年まえ「日はまた沈む」を書いて見事に日本のバブル崩壊を予測した、英国の“エコノミスト誌”の編集長のビル・エモットによる“日本復活宣言”の本である。日本の崩落を予見したほどであるから、今度も期待と楽観をもってこの説を歓迎したい思いである。バブルが崩壊してから、15年の長きにわたり、日本は低迷を続けたが、彼はこの間に日本がゆっくりと、確実に変わったと言っている。

日本は、債務と生産能力と雇用における三つの過剰がなくなり、さらにいろいろな制度の改革は経済を効率化した、と言っている。そして雇用と所得の回復も見えはじめており、ようやく“日は再び昇りはじめた”という。さらに競争と効率化と生産性上昇を促せれば、少子高齢化社会でも年3パーセントの成長が可能であり、日本という国は歩みの遅い着実なカメであるが、足は速いが不安定なウサギである中国に将来的には必ず勝つだろうと予測している。

彼の提言の一つに、日本のこれからの労働力不足が挙げられている。人間に代わるロボットその他の機械を発明し、利用しなければならないだろう、と言っている。彼は、三週間にわたる日本滞在中に日本の各製造業の実態を観察して、日本は今後も世界有数の製造業国であり続けるに違いない、と結論つけている。

ただ、一つ気になるのは、靖国問題にまで言及していることだ。中国,韓国との摩擦を避けるため靖国とは別な“ニュートラル”な施設の設置を提言している。経済同友会や財界団体や日経新聞などと同じ意見だ。“経済屋さん”の思考方法は一般人の目から見てもなんとも情けない。金になるなら主義主張も捨ててしまえという暴論である。藤原正彦氏が「たかが経済」「苦しくなったら皆で力を合わせて我慢すればいい」と言っている。庶民にとってまさに正論である。誇り無くして、国家の独立も存立もあったものではない。

posted by 語り部同人 at 15:59| 語り部倶楽部 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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