2008年07月25日

“日本待望論”の復刊を望む!

                     2006/11/12 05:00

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平成10年に産経新聞から刊行された「日本待望論」という1400円の本が、いま古書店で3840円の高値がついている。たった8年前の古書にそんな価格がつくのは異常な現象である。発売されたのは、バブル崩壊の真只中で日本人が茫然自失していた頃である。なにかにつけて、自信を無くしかけていた日本人に対してフランス人のオリビエ・ジェルマントマという作家が寄せた「愛する故に憂えるフランス人からの手紙」という副題がついていた本である。発売当初はかなり広く読まれた本であったが、このところしばらく「日本待望論」の話をする人もなかった。だが、この古書の高値の意味は、この本を読みたい人が多くなっているということだろう。

オリビエ・ジェルマントマという人は1968年(昭和43年)フランスの学生街カルチェーラタンに端を発した革命運動の最中に「フランスをソ連、東欧、中国、ベトナムにするな」と敢然と左傾化していく大きなうねりに立ち向かった勇敢な男である。当時ソルボンヌ大学院の学生で24才の若者である。栄光ある祖国フランスの第五共和制を守る為ただ一人でこの流れに立ち向かった。

日本でも全共闘や東大保田講堂攻防戦などの騒乱のあった頃である。ジェルマントマは言論をもって革命勢力を圧倒し、フランスの英雄となる。ドゴール大統領に「偉い男だ・・・」と言わしめた。ドゴール大行進の時にはドゴール大統領、ポンピドー首相、作家アンドレ・マルロー文化相と共に行進の最前列を歩む彼の姿があつた。

その後、彼は政治の世界を離れフランス国営放送のプロデューサーとなり、紫式部、川端康成、三島由紀夫など日本文化をフランスに紹介した。現在は作家で初代シャルル・ドゴール研究所理事長である。 彼は世界の主要40カ国を巡り5度にわたる訪日で、北は北海道のアイヌの村から南はナポレオンが驚愕した武器を持たない島沖縄までくまなく歩き“日本こそ神に祝福された蜜と乳の流るる土地”であり“約束の地”と確信するに至る。しかし、その祝福され土地に住み、幾年月も変わらぬ歴史と文化を持つ日本人がその事に気付かないのはなぜか・・。

さらに、キリスト教に変わる前のフランス人の祖先ゴール人さらにその祖先のケルト人が持っていた宗教感と、日本人の自然と共生し山川草木に神聖を感ずる宗教感とは相通ずるものがある、と言っている。さらに将来的に“人類の共通の普遍的真理”をなぜに、日本列島の中だけに閉篭らせて世界に広めないのか、と。 オリビエ・ジェルマントマは我々に一枚の写真を投げかけている。彼が鹿児島の知覧で見た神風特攻隊の少年飛行隊員が写っている写真である。翌日の特攻を前にして,子犬を見つめて穏やかな笑みを浮かべた若者達、それを見送るため神の木である榊を振る女子学生達。千万言の言葉を弄するよりこの写真は彼等の心情を良く伝えている。彼は言う。「日本よ、すみやかに誇りと主権を取り戻されん事を! 日本万歳!」と。

   写真 オリビエ・ジェルマントマ著「日本待望論」より

posted by 語り部同人 at 16:06| 語り部倶楽部 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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