2009年09月11日

忘れ去られた“菊芋”

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       菊芋は、日本国中いたる所にに自生し、山菜の様になって野生化してあまり顧みられなくなっています。田舎の畦道や土手などに2メートル位伸び、先端に大きい黄色い菊の花の様な大きい花を咲かせる勢いの良い植物です。

菊芋が、日本に、入ってきた歴史は、意外に浅くほんの60年前のことです。終戦直後、食糧難の時代アメリカの進駐軍とともに、「飢え」をしのぐための「飢餓対策特別農産物」として学校給食の脱脂粉乳や配給でお馴染みのレーズンや乾燥アンズ等のララ物資やケア物資と共に日本に持ち込まれた食物です。ララ物資と言えば、高齢者にとって懐かしくも甘美な響きを持つ言葉である。紙で作ったドラム缶に入った脱脂粉乳、レーズン、干あんず、干リンゴ、干人参、ポークチップ、チーズ、バター、グリンピース、トマトジュース、パイ缶、コンビーフ、小麦粉、トウモロコシ粉、缶詰などの食料である。全国どの地方の人と話しても大体同じ様なものを配給で受けている。ララ物資の総量は21万トンだという。21万トンを北は北海道から南は九州までほとんど平等に分かちあえたのは、見事としか言えない。それから考えると北朝鮮に50万トン供与し100万トン供与しても立ち上がれないのはどうしたことだろう、この国家とは何なのかと疑問を感ぜざるをえない。我々は、今も、いまでも事ある毎にララ物資に感謝の念をいだく。ララ物資の贈呈をもって学校給食も始まった。

だが、ララ物資は、進駐軍がくれた物ではない。ララ物資は、後に「ララ物資の父」と称せられる盛岡出身の日系米人でジャーナリストの浅野七之助の渾身の努力の賜物である。浅野のロッキー日報に書いた「故国の食料危機重大」という記事に呼応して立ち上がってくれた、アメリカの良心、クエイカー教徒の助力によるものである。そんな時期に、菊芋は日本に入ってきた。本来は、北米大陸に自生するアメリカインデアンの食料でした。菊芋は、芋といっても、イモの仲間ではなく、モリアザミや山ごぼうの一種なのでサクッとした食感で山ごぼうの味で日本人に合う食べ物です。地方によっては、カライモとか八升芋とか言います。デンプン質が少ないため、「栄養,栄養」と言った時代には、食べてもムダといって忘れ去られた。

しかし、菊芋には、イヌリンという血糖値を正常に保ったり、糖質が脂肪に変わるのを防いでくれる成分や菊芋ポリフエノール、ビタミンやミネラルや酵素等のほんの少しだけでも体の役に立つ微量栄養素と言われる成分を沢山含んでいる事が、分子栄養学で明らかにされてきています。そう言えば、西部劇を見てもデブのアパッチやシャイアンやチェロキーは、お目にかかれない、皆筋肉質で精悍な顔立ちをしている。デブのジェロニモでは、絵にならない。「飽食の時代」と言われる現代、「飢え」を救った菊芋が、再び「飽食」によって引き起こされる肥満、糖尿病、高血圧などを救う事になるとは驚きです

東北地方、特に青森では、菊芋を食べる習慣が、そのまま残り今でも油炒めにしたり、漬物にしたり、今でも食べ続けられています。専門家によると、イヌリンは、熱に弱く、熱をかけると、壊れてしまうと言うことなので漬物として食べるのが一番良い方法ということです昔、田舎では、「糖尿病は、村に2人  村長と三等郵便局長だけ」と言われたものである。「贅沢のバチ」とは、まさに至言である。菊芋に含まれているイヌリンは、インシュリンとほとんど同じ様な働きをする成分なので、すい臓を休ませてくれます。また、イヌリンは糖質が中性脂肪に変わるのを防いで、肥満になりにくくします。イヌリンは腸内のビフィズス菌を活性化し腸内をキレイにしてくれるので便秘を解消します。 菊芋は、糖尿病・高血圧・コレステロール・肥満・中性脂肪・便秘などの食事改善に効果があるといわれております。菊芋は、天然自然の恵みといえます。今一度、「食を科学」して忘れられた食材を、食事の一部に取入れてみてはいかがだろうか。

posted by 語り部同人 at 17:20| 語り部倶楽部 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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